極限軸・割体・二重螺旋 ―
あらゆる症状に対応する最大公約数かつ最小公倍数の治療モデリングを構築し、
体軸セラピストの極致へ到達する。
レベル4は、体軸セラピスト養成コースの最高峰です。
レベル1〜3で構築した治療モデリングを演繹的かつ帰納的に使いこなす力を鍛え、
「極限軸」「割体」「中軸」「二重螺旋」「極双構造」といった
あらゆる症状に対応するための最も汎用性の高いモデリングを構築します。
レベル1〜3で学んだ治療手順は、あくまでも1つの治療モデリングです。それを何も考えずにテンプレート化した瞬間、要素主義的な思考に堕ちてしまいます。TLで反応が出たポイントに対して「なぜそこに反応が出るのか」を瞬時に説明できるかどうか。それが演繹的かつ帰納的にエラーを検出できているかの判断基準です。レベル4の冒頭で、この根本的な姿勢を改めて確認します。
身体意識とは、筋肉・骨格・内臓・経絡・脳(+α)の状態が記号化されたものです。例えば体軸(3軸)は、体軸筋と体軸筋の筋連鎖が優位に働いている状況を記号化したもの。身体意識を調整することで、それに対応する身体が調整されるメカニズムを本質的に理解します。
筋収縮には主動/拮抗の関係があるように、筋連鎖にも優位/劣位の関係があります。複数の筋連鎖が同時に活動する中で、同じ関節の拮抗筋が同時に活動して関節が固まる「共縮」が起きます。優位に活動させたい筋連鎖こそが「体軸筋」であり、人によって優位筋・劣位筋が異なるため、同じトレーニングでも同じ身体意識は得られないという原理を学びます。
インサイドジンブレイドとアウトサイドジンブレイドを例に、身体意識に対応する筋肉群の「かぶり」と「ズレ」を理解します。対応筋を単独で優位にしても身体意識は形成されず、それらの筋連鎖が連動して働くことで初めてライン状の体性感覚が生まれます。多くの身体意識に体軸筋が関係していることから、3軸を整えることが身体意識全体を扱いやすくする鍵であることを実感します。
TLの診断基準となる3軸がズレていれば、どれだけ関係主義的に思考しても正確な結果は出ません。3軸は汎用性と拡張性があり、論理的展開が行いやすい基準です。施術の基準となる3軸を「極限軸」(概念的に一番大きい軸)にまで高めることが求められます。
レベル1で学んだ軸タンブリングをさらに深化させます。
上・中・下丹田、3軸それぞれの身体意識に対して、以下の3階層の認識で設定を入力します。
極限軸と自分の軸を常に一致させる(演繹的方向性)、一致させた状態からずらさない(帰納的方向性)。この2つの方向性を同時に保つことで、認識を積み上げるワークとなります。
ある事象を1階層で処理しようとすると限界があります。対立した事象が出てきた時、同階層では解決できないものを一つ上の視点から見て解決する。これを弁証法といいます。一般の方の約80%は二階層までしか積み上げられませんが、積み上げ続けることができればどんな症状でも治すことが可能になります。この積み上げる作業は脳の認識であり、脳だけでなく体性感覚も同時に鍛える必要があります。
経絡を演繹的に診る(ツボ→経絡の流れ)だけでなく、帰納的に診る(中軸→経絡・ツボ)方法を学びます。「経絡が整った状態=中軸が貫通した状態」という治療モデリングを使い、中軸を基準に差分を埋めていく経絡治療を実践します。
割体とは、3軸を中心にして身体を割る概念です。割体をすると体軸筋の収縮が導かれ、3軸が強化されます。正中矢状面、前額面、3軸が通る任意の垂直面で身体を割ることができ、上手く割体ができると心地いい脱力感を得られます。ペアワークで2軸・3軸・4軸の前額面に分けた割体の実践を行い、首の動作改善を体験します。
バックセンター系・4軸・3軸・中軸・2軸・1軸・フロントセンター系と身体を分割し、3Dスキャンのように診断するマトリックス法を学びます。各軸系にナンバリングを行い、エラーを貫通させるか筋肉に転換して差分を埋めます。遠隔でも徒手でも、それぞれの記号体系の中で処理するため、再現性の高い治療が可能になります。
マトリックスで無意識的にナンバリングした数字には、繰り返すうちに秩序が生まれます。数字が座標的な意味を持つのか、ストラクチャー・クオリティ・モビリティのエラーを表すのかは、施術者の記号解釈によって異なります。数字に対して意味を考え、解釈し続ける努力が、テンプレート化を防ぎ、関係主義的なマトリックス運用を可能にします。
天芯の外を作った瞬間にまた天芯の外ができる。この無限に続く天芯を「極限値の天芯」、同様に地芯を「極限値の地芯」と呼びます。極限値が両方にある構造を「極双構造」と言い、あらゆる物事にはこの両面性があります。体軸筋の筋連鎖は螺旋状につながり、軸状の意識は螺旋に似た構造を持ちます。DNAの二重螺旋にも通じるこの原理は、治療における視点の持ち方、問いかけの仕方、そして治療そのものの根本原理となります。
症状の核心(根本原因)を一発で捉えることは困難です。そこで、中心と振れ幅の端と端の計3箇所を狙って治療します。カメラの三脚が3点で安定するように、3箇所を押さえることで中心を含むことができます。全階層から演繹的かつ帰納的に3箇所のエラーを探し、筋肉に転換して調整する実践法を学びます。
天芯だけ、地芯だけと一方に偏ると、設定がガラッと変わる「反転」が起きます。どの抽象度でも天芯と地芯の流れが常にあると考え、極限軸に合わせて常に極双を設定することが必要です。どこかの抽象度で留まる(有頂天になる)と軸が切れ、反転が起きます。
治療の原理を最先端の科学的概念と照らし合わせて理解を深めます。
仏教の「十界互具」の概念、すなわち十界のそれぞれが十界を具え、さらにその中にも十界が無限に細分化されるという思想は、極双構造と深く通じています。どの階層にも極大と極小が存在し、無限に積み上げ続けることが治療の極致への道であることを学びます。
概念的に最も大きい軸。自分の軸を極限軸に一致させる意志と努力が、施術基準の精度を決定する。
3軸を中心にして身体を割ることで、体軸筋の収縮を導き、3軸を強化する。マトリックス鑑定の基盤。
経絡が整った状態を記号化した概念。帰納的に経絡を診断・治療するためのモデリング。
天芯と地芯が共に極限値を持つ構造。あらゆる物事の両面性を表す根本原理。
極限軸と目的軸が螺旋状に絡み合う構造。視点を持つ瞬間に軸が生まれ、多重中心構造を形成する。
中心と両端の3箇所を狙うことで核心を含む三角形を形成し、症状の根本原因にアプローチする。
筋骨格系・内臓系・神経系・精神疾患まで、設定次第であらゆる症状に対応できる記号体系を構築します。
ボトムアップで積み上げ、トップダウンで辻褄を合わせる。両方向の思考を瞬時に展開する力を養います。
常に関係主義的に考え続ける姿勢を身につけ、治療効果が頭打ちになることを防ぎます。
体性感覚と脳の認識を同時に鍛えるワークにより、自身の軸を極限値に近づけ続ける方法を習得します。
レベル4は、体軸セラピスト養成コースの集大成です。極限軸・割体・二重螺旋という根本原理を理解し、演繹的かつ帰納的に階層を積み上げ続ける力を鍛えます。終わりなき成長の道を、共に歩みましょう。
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